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<30>2005/2/15,16 ブラッド・メルドー@名古屋/福岡ブルーノート




 これはいっしょに演奏したわけではない(笑)。スケジュールが空いていた(というか、空けた)この2日間、ブラッド・メルドー・トリオ来日公演の「追っかけ」をしたのだ!15日は名古屋ブルーノート、ベースは長年レギュラーをやっているラリー・グラナディア、そしてドラムはレギュラーのホルヘ・ロッシではなく、ジェフ・バラードだった。ブラッドは一般 的にはあまり知られていないかもしれないが、アート・テイタム、バド・パウエル、ビル・エバンス、ハービー・ハンコック、チック・コリア、キース・ジャレットなどがジャズピアノの新しいスタイルを打ち出したのと同じように、久しぶりにジャズピアノの歴史を変えたピアニストと言っていいと思う。ドラムの大坂くんによると、ボストンでよくいっしょにセッションしていた頃はもっと普通 のファンキーなピアニストだったらしいが、その後自分のスタイルを確立してすっかり変貌したようだ。この日のライブは2セットとも本編4曲、アンコール1曲で、MCもほとんどなく1セットを通 して1曲を聴いたような非常に大きなストーリーを感じた。
 16日は福岡まで飛んだ。 この日は1セットめに小爆発があり本人もかなり高揚しているようだった。そして2セットめは大爆発が来た!本編4曲では終われず急遽もう1曲追加したようで、さらにアンコールも長く完全燃焼したようだった。プレイ的にもいろんなヒントをもらったが、それよりもブラッドが音楽の水を汲み上げている井戸の深さをあらためて知った2日間であった。




 福岡といえばお約束の屋台である。ホテル前に並ぶ屋台の1軒にふらっと入ったが、この2日間の余韻の中で食べるラーメンの味は覚えていない(笑)。