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Vol.95 2006/4/12,13 岩崎宏美レコーディング




 宏美さんの次のアルバムは"Dear Friens 3"だ。宏美さんや同世代の人たちが耳なじんで聴いてきた日本のスタンダード曲をカバーするアルバム。もちろん青柳もよく知っている曲ばかりだ。スタジオは銀座の音響ハウスだ。12日は2スタ、13日は1スタ。1スタの方が広いので、一度に入る人数が多かったり、スタジオの残響を必要とする弦などは2日目にブッキング。




 さて12日、きょうも譜面、データ等万全でスタジオに。ここんとこ、ライブ・イマージュのリハーサル、森などが続いていたので、譜面 が全部あがったのは当日朝になったが…。
この日は馬場一嘉(g)、加瀬達(b)、江口信夫(ds)というメンバーで3曲のベイシック録り。バビーは1曲だけの参加で先に帰ったので、残りメンバーで記念写 真。↓




 さてそのころスタジオはと言えば、宏美さん自身の差し入れのサンドイッチやら天むすやらクロワッサンやらお菓子で、テーブルがいっぱいになっていた。このリラックスムードの中、着々といいトラックが上がっていく。




 ベイシック録りを終えた頃にキーボードの崩場氏が現れた。彼はオルガンで1曲ダビング。ハモンドオルガンB-3はオルガンの定番だ。



 さて崩場氏のオルガンダビングのあとは、青柳のピアニカダビングだ。最近森ライブなどで時々登場しているピアニカなのだが、レコーディングで使うのは初めてだ。かなり哀愁のソロが録れた。




 青柳はマジメに演奏中なのだが、いつの間にか意味不明のフォトセッションになっている(笑)。


 めったに座ることのないエンジニア席に座って、謎のスマイルを見せる宏美さん(笑)。最後にこの日録音したもののラフミックスを作り、おつかれさま。
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 翌13日はストリングスから始まる。昨日ベイシックを録った曲のダビングが1曲、そしてピアノと弦カル(1st&2nd Violin,Viola,Celloという4人の編成)だけでせーので一発で録るオケが1曲だ。一発の曲は真ん中の一番広いブースに弦カルが集まり、まわりにあるブースでピアノや仮ボーカルを同時に録るのだ。
▲ボーカルブースの宏美さん。
▲ピアノブースの青柳。



 ピアノブースとボーカルブースは隣り合わせなので、ガラスの窓越しに様子がうかがったり、合図を出したりできる。きょうも宏美さんはゴキゲンのようだ。



 落合徹也氏リーダーの弦カルだ。フジテレビ系列「ミュージック・フェア」などで、股を開いて機嫌悪そうに弾いているガラの悪そうなコンマスがいたら、彼(写 真右)だ。機嫌悪そうに見えるが、彼の仕事に賭ける情熱は人一倍で、プレイとリーダーシップはすばらしい。この日も青柳のアレンジ面 でのいろんなトライに取り組んでもらった。

 さて弦カルのあとは管楽器、プチオケのキャピキャピ管楽器隊登場だ!布田紘子(hr)、梶川真歩(fl)、弥富恵子(ob)の3人が入るとスタジオの雰囲気ががらりと一転、今どきの女子の会話が響き渡り、おじさんたちはたじたじ…。同じ東京芸大の大先輩である落合氏もしばらく後輩たちの様子を興味深げに見ていた。3人が平均年齢22歳だと宏美さんに紹介したら、私の半分以下だわと嘆いていた(笑)。キャピキャピしてますが、仕事の方はばっちり、2テイクでOKが出ました!記念写 真は。マークで。プロデューサーの湯田さんもニコニコ。
▲エンジニアの天童さん。
▲キー合わせ。
 そしてここで、パーカッションの玉木正昭氏登場!2曲参加でコンガ、ウィンドチャイム、カバサ、タンバリンなどでさりげなく小憎い色づけをしてくれました。たまちゃんがかなりスピーディーに仕事をこなしてくれたので、夕食は出前を取ってゆっくりいただけることに。
▲出前は中華!きくらげ玉子炒め定食。
▲1st専用のアーティストルームで和み。



 午後1時から始まったレコーディングだが、夕食を挟んだあと午後9時から再開、きょうの締めはコーラス録りだ。
▲コーラスは広谷順子さん、貝田由里子さん、フッチーさん、高尾直樹さんというスタジオ界でトップレベルの人たちが集まった。 ▲高尾さんには、コーラスのフレーズに合わせて英語の歌詞も書いてもらう。

▲実はめっちゃ難しいコーラスを書いてしまったのだ。みなさんゴメンナサイっ!!!午後9時から始まったコーラス録りなのだが、終わった時間はこの時計の指す時間でした。みなさんお疲れさまでした。この2日間でレコーディングした曲は、さらにダビングやリアレンジを重ね練って行きます。最終形をお楽しみに!!!