mail to makoto aoyagi

Vol.368 2011/5/31 EQ@石森楽器


 この日のライブタイトルは、The"New Vintage" x EQ〜Osamu Koike plays the Wood Stone Tenor Saxophone〜ということだ。どういうことかというと、サックスの小池修氏がここ数年石森楽器とコラボして「小池モデル」なるテナーサックスを開発してきたのだが、すでに発売されているモデル2本、これから発売されるモデル1本を、小池さん自身が曲によって吹き分け、その音色をお披露目するライブ…ということなのだ。実際青柳も、小池さんの試行錯誤の期間ずっと、僭越ながらいろんな意見もさせてもらった。と言うか、小池さんから「これ、どう?」と聞かれた際に、率直な意見を述べ続けただけなのだが…。サックスを吹く場合、空気を伝わって聞こえる音(他人が聞く音)と同時に、自身の歯から振動として伝わる音も必ずミックスして聞くことになるので、リアルタイムで自分の音を知ることは絶対にできないのだ。昨年のある日、青柳は小池さんの出したいであろう音をついに聞いたという気がして、「小池モデル、完成しましたね!」と言った。実はその時小池さん自身もまさにそう思っていたようで、その日に立ち会えたことが大変嬉しかったです。


 ベースの納浩一氏。昨年リットーより発売され大好評のジャズスタンダードバイブルの、Bb版、Eb版も発売されることになった。Bb版はテナーサックスの小池さん、Eb版はアルトサックスの多田誠司氏の監修となっている。

 ドラムの大坂昌彦氏。いちばん忙しい中、率先して新曲を提供し、実際ライブで演奏しながらレコーディングに向けて曲を練る。


 ↓リハーサルを終えて、近所のお好み焼き屋で腹ごしらえ。

 3本のテナーを吹き分けるライブは、無事終了。宣伝というわけではありませんが、このモデルが完成した時を共有できた青柳としては、サックス購入を考えておられる方にはぜひ推奨したい3本です。その際は、マウスピースとリードとの相性もいろいろ試してください。